アートニュース

Vol.44 バイオリン2015/02/26

カテゴリ:[コラム]


先日、楽器のバイオリンを扱う外国のバイヤーとお会いする機会がありました。 話は、ストラディヴァリウスのことになりました。

 

ヴァリウスというと、今から30年以上前の事を思いだします。 パリでの買い付けの帰りの機内で、となりに座られた日本人の方と美術の話になり、 そのひとが、ヴァリウスの買い付けの美術商ということがわかりました。 「 頭の上のバゲージにヴァリウスが2本あるんですよ、手荷物でないと心配で」。 当時、価格は3000万から5000万とのこでした。若い私に、ずいぶん信頼して いろいろ話てくれたものでした。

 

話は現在に戻り、前述した外国のバイヤーとの会話になります。 「 30年前は5000万ぐらいでしたが今はどのくらいなんでしょうか」と私。 「 今は、手に入れるには少なくても数億、状態のいいものがでれば10億でも難し いですよ。」と彼。 続けて 「 比較してはいけないことですが、この30年で世界の株、金、そして ヴァリウス、価値の 変動を比較すると、はるかにヴァリウスが高くなっているんですよ、投資のひともい ますし・・・」

 

音楽を奏でるための楽器、言い方をかえれば(音楽の道具) それが今から300年 以上前につくられ、 ITをはじめ、科学技術の発達した現在、何よりも価値を高めていくとは・・・ バイオリンをつくった (ストラディバリ) の英知と技、そして何よりも創りだし ていく思い、情熱。 それこそが300年たった今でも、魔法のようにひとの心をうつ音色をだしてくれる のでしょう。

 

ストラディバリが創りだした芸術、あらためて人間のもつ力を感じさせられます。 彼は300年後の今をどう思うのでしょうか。

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