Vol.39 ~ニューヨーク見聞録 その1~

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クリスティーズ、ニューヨーク版画オークションに行ってきました。

 

四月三十日、五月一日の二日間にわたり開催され、私は前日二十九日の下見会から現地入り。
お目当ての作品がいくつかあるなかで、今回は個人コレクター所蔵の〈CELESTE AND ARMAND〉作品が出品されるとのことで、とても楽しみにしていました。

コレクターの方が大事にされているものは、とても状態がよく、市場に出ていないので、版画でもとても新鮮な空気を感じことがあります。

 

同じ作品であるのに・・・個人コレクターといえば、何年か前になりますが、パリのオークションに俳優のアランドロンの持っていた油彩作品が単独オークションで開かれたことがありました。
日本ではあまり話題になりませんでしたが、著名な作家の絵画が多数あり、役柄のイメージとは違い、また別の魅力を感じたものです。
さらにあるテニスプレイヤーも・・・話がどうも脇にそれてしまいますので、このぐらいにして、またニューヨークの会場に戻ります。クリスティーズの受付を入ってすぐにコレクションの一部が展示されていました。

ジャスパー ジョーンズの〈SAVARIN〉サバリンコーヒーの空き缶に絵具の筆が入っている、有名なモチーフの作品です。10万$から15万$の落札予定価格です。
横の壁には、白黒エッチングの作品が12点飾られています。だいたい1万$からの予想になっています。
それぞれ制作数が少ないので、あまり日本では見ることができないものばかり。

やはりニューヨークの空気、空間に合っている感覚です。
それは、掛け軸を床の間に掛け、畳の上で鑑賞するものと同様なのかも・・・・。

 

つづきはニューヨーク見聞録その2へ。

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