アートニュース

Vol.35 ~シンガポール美術市場 1~2013/06/25

カテゴリ:[コラム]


今、シンガポールはアジアの文化の中心地となるべく、国をあげてアートビジネスに力をいれています。 その一つとして、2011年から開催されている、アジア最大級のアートフェア「アートステージ・シンガポール」が、マリーナベイ・サンズエキスポ&コンベンションセンターで今年も盛大に開催されました。本展は今回で3回目になりますが、他にもアートのイベントが行われるなど、街全体で盛り上げています。

今回は、23ヶ国から130のギャラリー、600名のアーティストが参加し、4万5000人ものコレクターや、愛好家が集まりました。イベントスローガンに「WE ARE ASIA.」と掲げ、出展するギャラリーの75%はアジア太平洋地区が占めています。シンガポールのギルマンバラックにギャラリーを置く「小山登美夫ギャラリー」をはじめ、日本からも10以上のギャラリーが参加しています。

世界3,600のオークション会社のオークションを追跡している美術品市場調査サイト「アートプライス・ドットコム」によると、シンガポールにおける現代美術オークションの売買成立額は、2006年が53万7,000米ドル(約4,432万円)で世界21位。これが2010年には、1,060万米ドル(約8億7,480万円)で6位に浮上し、コレクターが集まるイタリア、ベルギー、オランダを上回りました。2006年、2010年とも首位はアメリカで成立額はそれぞれ2億5,250万米ドル(約208億円)、2億8,730万米ドル(約237億円)でした。まだまだ、アメリカとの差は大きいですが、かなりの躍進ではないでしょうか。

現在シンガポールではオークション会社が増加しています。日本のオークション会社も2008年の香港進出に続き、今年1月にシンガポールでもオークションを開催しました。現在アジアにおけるアートの中心は香港ですが、シンガポールは、最近勢いを見せているインドネシアやマレーシアにとって便利な位置にあり、新しい時代の幕開けを期待しての開催となりました。
ロンドン画廊のオーナーも「シンガポールには大きな可能性がある。将来、美術品の一大拠点になるでしょう。」と述べています。

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