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Vol・7  アート情報 〜「共振×響心」展〜
「共振×響心」展は、国際障害者交流センター(ビッグ・アイ)が主催する「ビッグ・アイ アートプロジェクトで公募入選した作品展です。
アートに触れる感動や喜びを障害の有無に関わらず、多くの人と共有したいという思いから始まったアートプロジェクトです。

この展覧会は、国の施設であるビッグ・アイが持つ全国の公共・福祉関連の施設や団体を通じて、障害のある人達のアート作品を公募するところから始まりました。
第一回となる2011年度の応募総数430点の中から、アート界で活躍する6名の審査員により選出された39作品を紹介しています。

アーティストそれぞれの世界観により作られた作品が、見る人の心に響くことでしょう。。。

*愛称「ビッグ・アイ」とは・・・
 大きな(私)I,大きな(自立)Independence,大きな(情報)Information,大きな(交流)Intercommunication及び(国際)Internationalのそれぞれの頭文字(I)をとったもの。
 障害者の自立と国の枠を超えた交流の促進を願って名付けられたそうです。


大阪会場・・・Gallery KIKU ギャラリー菊 大阪府北区
        2012年3月26日(月)〜3月31日(土)  12:00〜18:30(最終日16:00まで) 入場無料


東京会場・・・Bunkamura Box Gallery 東京都渋谷区
        2012年4月28日(土)〜5月6日(日) 10:00〜19:30(最終日17:00まで)  入場無料

        5月1日(火)は審査員を務めた*秋元雅史、*上田バロン、*柿沼康二によるギャラリートークがあります。


*秋元雅史・・・1955年東京生まれ。東京芸術大学美術学部卒業。91年から2004年まで(株)ベネッセコーポレーションに勤務。現在、金沢21世紀美術館館長。

*上田バロン・・・1974年京都生まれ。大阪コミュニケーションアート専門学校卒業。イラストレーター。目が特徴的なキャラクターイラストレーションで、広告をはじめ
           様々な企業とメディアで展開。

*柿沼康二・・・1970年栃木県生まれ。東京学芸大学教育学部芸術科(書道)卒業。現在(財)独立書人団審査会員。書家、アーティスト。
          大河ドラマや映画など数多くのタイトルを書いている。


Vol・8  フェルメール光の王国展
ヨハネス・フェルメール(1632〜1675)の全37作品を福岡伸一(生物学者)監修のもと最新のデジタル技研「re-create](リ・クリエイト)にてフェルメールが描いた
当時の色調とテクスチャーを推測し、原寸大で所蔵美術館と同じ額装を施して一堂に展示してあります。
展示会場「フェルメール・センター銀座」は、フェルメールの故郷オランダ・デルフトにある施設「フェルメール・センター・デルフト」と正式提携し、フェルメールに関する
さまざまな資料の提供を受けています。

監修の福岡伸一氏は、リ・クリエイトとは、複製でもなく模倣でもなくあるいは洗浄や修復でもない、文字通り再・創造である。作家の世界観・生命観を最新のデジタル
画像技術によって翻訳した新たな創造物である。約350年前にフェルメールが描いたであろう色とコントラスト細部の表現光の意図を解釈しなおしたものである。
リ・クリエイトとは、原作の複製ではなく翻訳であると言っています。
当時(350年前)の絵画を再現しているので現在のフェルメールより発色は強く、画面は明るく見えます。
リ・クリエイトの作品とはいえフェルメール全37点が原寸大で、そして額装も再現され一堂に並んでいるのは見応えがあります。撮影が可であることは、美術館では
珍しく嬉しいです。

今後は他の作家もこうした技術によって鮮明によみがえり、新しい美術の世界を見る事が出来るかもしれません。


余談ですが、意外にもサルバドール・ダリ(1904〜1989)は、フェルメールを絶賛していました。「レースを編む女」に対しては『偉大な絵は、芸術家が
暗示するだけで目に見えない大きな力を感じとることができる。フェルメールの「レースを編む女」に私はそれを発見した。この娘の持つ、目に見えない針を
中心に、宇宙全体が回っていることを私は知っている。』という言葉を残しました。
そして自ら『フェルメールの「レースを編む女」に関する偏執狂的=批判的習作』というフェルメールをモチーフにした作品を描いています。

                         


場所・・・フェルメール・センター銀座
日時・・・2012年1月20日(金)〜7月22日(日)      
     10:00〜18:00(入場は閉館30分前まで)       ※木・金・土曜日のみ特別夜間鑑賞券あり(19:00〜22:00)






Vol・9  ダリの作品「死体愛の春」が5月競売へ  15年ぶりの出品
【ニューヨーク共同】 競売大手サザビーズは4日、シュルレアリスム(超現実主義)の巨匠サルバドール・ダリ(1904〜1989)の作品
「PRINTEMPS NECROPHILIQUE(死体愛の春)」を5月2日に米ニューヨークで競売にかけると発表。サザビーズはこの作品が市場に出るのは約15年ぶりとしている。
落札予想価格は、800万〜1200万ドル(約6億6千万〜9億9千万)。

「死体愛の春」は、ダリが全盛期の1936年パリで制作された。出身地のスペイン東部カタルーニャ地方を思わせる風景に、頭部が花になった女性などが
描かれておりダリらしい幻想的な雰囲気を持った作品になっている。



〜シュルレアリスムについて〜
シュルレアリスムは、日本語では超現実主義という意味。しかし一般的にはこれらの絵は、現実離れしているという印象を受けがちである。
それは、「強度の現実」「現実以上の現実」を無意識に表しているからではないだろうか。その代表的な作家に挙げられるのがダリやマグリットだ。


ルネ・マグリット(1898−1967)の代表作品は、「人間の条件」。それは、窓の外の風景を描くキャンバスを描いたもので、外の風景とキャンバスの絵が
つながっている。マグリッドはこの作品について「絵の中の木は背後に部屋の外の木を隠している。絵を見るものにとってそれは部屋の内側の絵の中であると
同時に外側の現実の風景でもある。2つの異なった空間に同時に存在することは既視体験(デジャヴュ)を感じる場合と同じく、過去と現実を同時に生きるような
ものである。」と言っている。作品の不思議なイメージ、不思議な題名は、見る者を戸惑わせ考え込ませてしまうだろう。


サルバドール・ダリは、ピンとはねた髭と目を大きく見開いた顔はあまりにも有名でまた、「アート」そのものだと人気がある作家の1人である。
彼の代表作は、その代名詞とも言われている「記憶の固執」だ。画面中央に横たわっている不思議な物体はダリの自画像とも言われていて、柔らかい時計は
夕食のとろけるカマンベールチーズを見て思いついたとか・・・   時計とチーズ・・・・・なかなか結びつかない発想である。
この作品は現在、ニューヨーク近代美術館に所蔵されている。


余談ですが・・・・・
今では大変有名なチュッパチャプスのロゴデザインは、その考案者 ※エンリケ・ベルナート(Enric・Bernat) がダリと一緒に食事をした際に依頼し
ダリがその場でナプキンに描き、それが現在のロゴの原型になったそうです。

※エンリケ・ベルナート(1923−2003) スペイン人。
チュッパチャプス棒キャンディーの考案者。 1958年にチュッパチャプスを開発。1969年に世界展開する為にダリにロゴデザインを依頼しチュッパチャプスを
世界的なブランドにした。




Vol・10  〜BEAT  TAKESHI   KITANO 絵描き小僧展〜
2010年3月から6ヶ月、フランス パリでアーティストの活動をサポートしている「カルティエ現代美術財団」で開催されたものにパリでは展示されなかった
版画作品も加え、アミューズメントパークのように楽しめる構成となっている。北野武にとって日本初の個展となる。
彼は、「この個展を通して、アートって言葉にもっと別の意味をもたせられたらいいなと思う。アートって特別なものじゃなく型ににはまらず、気取らずみんながすっと
入っていきやすい気楽なものであるべきだと思う。日本開催が実現できてうれしいし、ぜひ多くの方に楽しんでもらいたい。」と言っている。

作品は、大型オブジェや絵画だけでなく、来場者参加型の装置など、奇抜なユーモアと斬新な発想にあふれた作品の数々が展示されている。
そして全体的に色鮮やかな作品だ。武は「ペンキ屋だったおやじの影響だ」と話している。

展覧会は、北野武のコンセプト通り楽しんで見られる、絵の前でフッと笑みがこぼれる、そして見入ってしまうものもある。

このような芸術性、進歩性、先進性、を意識しない著名人たちの作品がひとつのカテゴリーとなり、本来の作家のカテゴリーとは別物として共存していってほしいと
思う。


場所・・・東京オペラシティ アートギャラリー
日時・・・2012年4月13日(金)〜9月2日(日) 11:00〜19:00
休館日・・毎週月曜日(祝日の場合は翌日 *GWは無休)  8月5日(日)